国に願う離島観光
     地中海クラブ  ウイークエンダークラブ  総合保養地整備法 壱岐の島 田口 靖人
                      離島の観光          PDF ファイル
 中央集権による末端の過疎地は、離島ではなかろうか。
その離島の格差を無くす為に、離島振興法と言う有りがたい援助が与えられた。
道のないところは人も住めないと言うが、離島での道とは航路である。
その航路問題こそが格差を無くす原点であるが、全く住民無視で動いている。
 地方分権で地方の自立をうながすとすれば、その原点を避けては先に進まない。
しかし地方分権に成った今でも、地方ではそれに気付かない施策が取られている。
そして離島の基礎であるある航路に、再び30億を超す援助がある。有り難いことである。
しかしふたを開けると、住民の願いとかは関係なく、直接船会社の援助金とされた。
これでは自立する為の巣立ちの練習にもならない。
 これは明らかに癒着した行為にしか見えない、それも地域である市がするならともかく、
県が独自におこなったと聞く、それに抗議しない市は地方分権を放棄したも同然である。
その意味からしても、個人とか行政とか関係無しで、ビジョン重視の支援が必要である。
 離島の自立を考えてみると、航路問題が最大優先であるのはお解り頂いたと思う。
その道が出来てこそ離島の格差がせばまり、離島にも自立のチャンスが生まれる。
その指導さえ、それぞれの離島の資質など無視され卓上で一律にされてきた。
 国がこれからは、してくれるのを待つのでなく、こうしたいからこうしてくれと言えと
言った素晴らしい親心は、何処に行ったのだろうか。この事こそ真の親心と思う。
これからは、それが出来る地方と出来ない地方との格差が出来るのは当たり前である。
それを助ける支援と、やる気の支援とは、区別しなければ効を期さない。
 離島の現状を国に示すのは、市が行うべきだが、今だ市はこの様な有様である。
その様な首長を選んだ住民が悪いとすれば、その様に教育したのは今までの中央集権である。
その地方が意識改革出来るのを待つとすれば、不可能である。
それには市とか団体とか区別せず、やる気の有る者になさせ範を示すことが必要である。
小鳥が雛を巣立ちさせるとき、試練を越えなければ餌を与えず、巣立ちさせている。
その様な趣旨でやる気の有る企画を募集し、専門家で考慮し国が取り上げる施策が審議されていると
耳にして期待している。これは今の依存社会から、自立に向ける特効薬とさえ思える。
やる気の支援と救済との区別が出来、公平で今の日本に一番大切な事と感激している次第である。
付け加えるなら、今までと同じ方法では、良くなるはずがないと言う事である。
                               平成22年12月20日